学部4年生の田村さんには一年前の研究室見学の時期を振り返ってもらい,当時の様子を語ってもらいました.

インタビュアー: 菅原

研究室選び

菅: これから3年生の研究室見学の時期が始まりますが,田村くんは4年生なのでまだ記憶が新しいですよね.去年はどのような感じで研究室を調べましたか?

田: 3年生の時には,学科全体の研究室見学では雰囲気だけつかんだという感じです.それ以外のことは興味のある研究室のウェブサイトなんかを見て調べていました.あとは友達にいろいろ聞いて情報を集めたりとか.今思えば,ウェブサイトを見て研究テーマのことについて調べるだけじゃなくて,どのような活動をしているのか実際に質問しに行ったりしてもよかったかなと思う.やっぱり先輩の話を聞いてみたりするのが参考になると思うし.

菅: 実際,研究室を選ぶときに事前に知っておきたかった事はありますか?

田: 一日どのくらいの作業量をこなすのかとかかな.人によって一日に一気に作業を進めたい人とか,じっくり時間をかけたい人とかいると思うし.授業が無い期間に研究室がどのように動いているのかとかを調べておくべきだったかなと思う.どうしても4年生の夏の節目は院試になるんだけれど,その時に北村研はあまり決まった休みを設けないですよね.同期や先輩の力を借りながら勉強を進めたら,院試は思ったより大変なものではなかったけれど,そういう研究室の特色みたいなものは質問をすればわかると思います.

菅: それでもいろいろ調べて,最終的に北村研究室が候補に挙がったのはどうしてですか?

田: 今やろうとしているプロジェクトですけど,D-Flipがいいなと思って.もっと言うと,ディスプレイとか表示方法に興味があったけど,1次希望調査では別のところを希望しましたね.1次での希望は通らなかったのですが,自分の成績や興味のある分野との兼ね合いで,2次になった時にチャンスがあるなと思って北村研を希望しました.

ラボでの生活

菅: その後研究室に入ってみてどうですか?予想と異なっていた事とかありますか?

田: 自分の研究プランを立てるのが思っていたよりも難しかったですね.今は論文を読んで,自分の研究分野で今までどのような事が行われていたのか,問題に対するアプローチはどのようなものがあるのかを勉強しています.それにも時間がかかるし,そもそも自分がどういうことをしたいのかももう一度考えたりしながら作業しています.考えたものがいいアイデアとも限らないし,どの研究室に行ってもこの難しさはあると思います.

菅: 4年生になって研究室に入る前に,「これをやっておけばよかった」とか,あるいは「これをやっていて助かった」ということはありましたか?

田: これをやっていて助かった、ということは特にはないです.勉強しないといけないことは沢山ありますけど,研究室に入ってからでも頑張れば大丈夫だと思います.僕もまだ研究室に来ていない頃は普通に遊んでいましたし.創作が好きで漫画を描いたりしていましたけど,何がそういう経験が研究活動に必要かというとそうではないと思います.

菅: 実際の研究室の生活とか,雰囲気とかはどうですか?

田: その点は自分が思い描いていたものとあまり変わりませんね.普段は13時くらいに研究室に来て,22時くらいに帰る生活を基本にしていて,急にやることが増えて忙しくなる時もあるけど,それ以外は普通です.僕の好みとしては,みんなでワイワイしている雰囲気があった方がいいですね.ただ,研究室の全員でミーティングをする時はやはり緊張しますね.先生も学生も真剣に議論すると,どうしてもずっと穏やかに議論するのは無理ですから.あと思うのは,健康が大事だってことです.一つ一つの作業をこなすのが大変だと,研究を続けるのが辛くなってしまいますから.

普段の生活

菅: さっき少し漫画の話が出ましたけど,最近趣味というか普段は何をしているんですか?

田: 漫画を描くのは時間がかかるから,やるとしたら小説を書く方かな.これも大きな話を書こうとすると時間がかかるんだけど.いつもはセンチメンタルな切ない話を書いたりしています.前に時間があった時はどこかに出してみようかなと思っていた時もあります.

菅: 趣味でいろいろと作品を見たりすることもあると思うんですけど,最近気になった作品とかはありますか?

田: そうですね.アニメなんですけど,リトルウィッチアカデミアっていうのが面白いですよ.冬からのやつなんで,もともとはアニメミライっていう若手育成プロジェクトの一環だったんですけど,今度はもうテレビで放映されるんです.

菅: 見たり作ったりっていう趣味が生活の中で占める割合が高い方がいいですか?それともやっぱり学業優先ですか?

田: 趣味はいいけど,今は学業によってるかな.将来のことを考えると,そういう創作とかに繋がるような仕事にも憧れていて,来年は業界を絞らずいろいろな仕事を調べてみるつもりなんです.その上で実際の就職活動に入っていけたらと思っています.

菅: 4年生としてまずは,卒業論文に向けて研究という感じでしょうか.今日はインタビューに答えてもらいありがとうございました.

終わりに

学部4年生の田村さんへのインタビューでした.これから研究室を決定する3年生の皆さんには参考になったのではないでしょうか.いろいろな方法を試して,希望する研究室を選んでみてください.