Kennyさんには,主に研究室を選んだ経緯や日本での生活,研究室での活動について話してもらいました.
インタビュアー: 市川
ICD-Labを選んだ経緯
市: まず,Kennyが研究室に入るまでの経緯について聞きたいんですが, 学部時代はどんなことを専攻していましたか?
K: 専攻はコンピュータサイエンスでしたが,選択科目として主にコンピュータネットワークを 学んでいました.ネットワーキング分野の知識は,バックエンドプログラマーのために多くの オープンソースがあるので,就職も見据えてネットワーキングの分野を優先していました.
市: Kennyは一度就職してから北村研に入ったわけですが,会社ではどんなことをしていたんですか?
K: ITベンダー企業に向けたサーバーサイドアプリケーションの開発を行っていました. テレコミュニケーションの大企業が顧客だったので,Webプロキシなどやバックエンドアプリケーションの 開発が主な仕事でした.
市: 学部時代の専攻が役立ったわけですね. そんな中でどうして日本へ来ることを決めたんですか?
K: もともと学部の最後の年くらいからコンピュータグラフィックスや物理シミュレーションに興味があって, 卒業研究のテーマも流体シミュレーションに関してでした.会社での仕事が反復作業のようになっていたこともあって, 日本の大学院に入りたいと思っていたのですが,いろんな研究を行っていてCG分野も学べる研究室として, 東北大学の北村研究室があることを知りました. 北村研究室ではVirtualな領域もPhysicalな世界もどちらも扱っていて,ここなら流体シミュレーションについて 新たな研究ができると思ってこの研究室を選びました.
市: それが今のプロジェクトなわけですね.会社と研究室で一番違うと感じた点は何ですか?
K: 研究室のほうが自由ですよね.自分が創りたいものを創れるのが一番大きいと思います.
日本での生活
市: Kennyは日本語も日常的に話せていると思うのですが,どうやって日本語を勉強したんですか?
K: 大学時代にテキストで独学で勉強していたのと,実は学部時代に半年間上智大学に交換留学に来ていて, そこでも日本語の授業を取って勉強していました.香港で勉強したよりも日本で実際に話す中で学びました.
市: なるほど,上智大学ではどんな勉強をしていたんですか?
K: 東北大学の一般教養科目のような授業が多かったのでCGとか専門的な授業はありませんでした.
市: 日本で生活する中で一番大変だったことは何ですか?
K: 一番大変だったのはやはり寂しさですね.香港の家族や友人と離れて電話しかできなかったので, でも半年くらい経って日本人の友達ができて繋がりができるにつれて寂しさはなくなりましたね.
市: 現地でつながりができるまでは寂しいですよね.日本で研究以外にやりたいことってありますか?
K: もっとローカルな人というか,日本人であったりいろんな国の人からの留学生とも繋がりたいです. 東北大学には海を渡ってくる人がたくさんいますから.なので週末は日本人と留学生と一緒に過ごすことが多いですね.
市: 休日とはその友達と過ごすんですか?
K: そうですね,日本人や留学生とカラオケに行ったり,ちょっと遠出して塩釜とか,山寺に行って遊んだしています.
市: いろんなところに行ってるんですね.日本でお気に入りの場所とか,文化とかって何ですか?
K: 仙台が一番お気に入りですね.香港は日本でいう新宿のような場所で人口密度が高いので, あまり人込みは好きではないので,仙台のように自転車でいろんなところに移動ができるとは良いですね. あと,日本の花火大会が好きです.花火との距離が近くて没入感があって.香港でも祝い事の時に花火を 上げますけど,距離も遠いし人込みが凄いので.
研究での活動
市: Kennyは修士過程の後はどうする予定ですか?日本での就職も考えてるんですか?
K: このまま博士課程に進むつもりです.日本で研究者になれればいいなと思っています.
市: Kennyが残ってくれるとこころ強いです.もっと研究室でやりたいことってありますか?
K: もっと下の学年の人を助けられるようにしていきたいですね.学生間の知識共有する場を増やすとか.
市: 個々にプロジェクトをもっている人が多いですもんね.いろんなバックグラウンドの人がいるので, 幅広い知識を聞ける機会を増やしていきたいですね.今回はKennyならではの話が聞けたと思います. ありがとうございました.
終わりに
M1(修士1年)のKennyへのインタビューでした.幅広い研究を行える研究室であることも, 多様な背景を持った留学生が集まる要因のようです.研究生・留学生のための研究室・ プロジェクトの見学についても,お問い合わせのメールから質問等受け付けています.