今回は卒業間近のM2の太田さんにこれまでの研究室生活について聞きました.
インタビュアー: 菅原
大学院での研究室選びと就職活動
菅: 最近ちらほらと他大からも見学に来て研究室選びをしている人がいますが,太田さんが研究室を選んだ時はどのようにして選んだのですか?
太: 僕は学部までは別の研究室にいて,大学院からこの研究室を選んだんだけれど,その時のポイントとしては自分の興味を一番重要視した.それ以外のことはあんまり気にしなかったかな.研究室が変わって,それぞれの研究室で得た経験は比べられないけど,この2年間は密度の高い学生生活ができたと思う.研究室選びを2回した人間としては,完全に納得しきって選ぶのは無理だと思う.入ってみないとわからないことも多いしね.選び方のアドバイスとしては,自分が行きたいところ・実力に応じたところを検討することかな.
菅: 自分のやりたいことを第一に考えたということですが,就職活動の時もそのような考え方でしたか?
太: それは同じだね.業界としてはゲーム業界で,エンジニアをやる予定です.エンジニアは大変だと思うけど,やりたいことを考えたからそれを選んだんだと思う.この業界は全体として就職活動の時期が早くて,準備もそれを意識して早めから始めたかな.研究室では就職活動を基本的に優先してくれる.うちの研究室は,研究スケジュールも自分で考えていくことが多いから,そういった面でも柔軟に対応できると思うよ.
研究生活
菅: これまでの研究室の生活を振り返ってどうですか?
太: とにかく最後の半年,特に修論の締め切り前は忙しくなったね.テーマが途中で変わったこともあるし.修士になると,自分でテーマについて研究を進めて,定期的に先生方と議論することが必要になってくるけれど,先生は他の仕事もたくさんあるからアポイントを取るのが難しい時もある.やっぱり待っているだけでは進まないからね.研究室全体としても,学生の自主性を重んじているから,他の研究室から来た人は初めは驚くかもしれない.
菅: 研究はジェスチャについてでしたが,それはもともと興味があったのですか?
太: インタラクション全体に興味があったんだけれど,以前まで務めてらした上出先生のプロジェクトに興味が出たのがきっかけかもしれない.2016年にVR元年と呼ばれたけれど,VRには何年もの歴史があって,その中での研究は難しいけれど興味があった,ジェスチャとVRで研究を進められたから,自分のテーマ選択には満足できたよ.研究の内容としては,とにかく調べたり学んだりするところが多かったという印象かな.定量的な分析を深くしたわけではないから,いわゆる「求めていた結果が出た」という楽しさはなかったけれど,すごく知識は深まった.
研究生活で得たこと
菅: 研究室で得たことで他のところで生きたことはありますか?
太: 自分で考える機会をすごく与えられたことだと思う.考えて積極的に意見をぶつけることは,就職活動でも評価してもらえることが多かった.大変なことも多いとは思うけれど,これから研究室に入る人や後輩たちには頑張ってほしいね.まだ研究室選びをしている人には,研究室で何をするのかイメージできない人が多いと思うけれど,実験のレポートで書く内容を考えてそれを集めていく作業を想像するといい気がする.それに伴ってプログラムを実装することが多いね.
菅: ものすごく長い実験課題を続けていく感じかもしれませんね.インタビューへのご協力ありがとうございました.
終わりに
大学院で本研究室に興味を持っている方にも今回は参考になると幸いです.太田さんをはじめ,本年度末に卒業される先輩方には,インタビュー記事に大変ご協力いただきました.ありがとうございました.