修士1年のXiyueさんに,研究室に入るまでの経緯や留学生の多い研究室でのコミュニケーションについて話してもらいました.
インタビュアー: 市川
北村研に来るまで
Q.北村研究室に来る前はどんなことを勉強してましたか.
A.この研究室に来るまでは,アメリカのオハイオ州にある美術大学で通っていました.学部生時代はファインアートやインダストリアルデザイン,3Dアニメーションの勉強をしていました.
Q.美術系の大学からどういう経緯で北村研究室に入ることを決めたんですか?
A.もともとはアメリカの大学院に進学する予定でしたが,日本の学術環境,教授や学生の勤勉さや繊細さも魅力的でした.大学院に志願書を出す前に,国際学会のボランティアとして神戸に来て,北村研究室の大学院生と一緒に働いた時に,北村研の研究に興味を持って,その時に学生さんが,とても国際的な研究室の環境についても教えてくれて,北村研に入ってみようと決めました.
研究室での日常
Q.普段は研究室でどんな生活をしてますか?
A.授業がないときはたいてい研究室にいます.研究室にいる時間のうちだいだい55パーセントは自分のプロジェクトの研究をして,35パーセントは関連研究の調査とか自分の勉強をして,他には学生と話したり遊んだりして,たまにカフェに息抜きに行ったりもします.
Q.週末によくすることはありますか?
A.だいたい朝1時間から1時間半くらい走りに行って,ちょっと家でのんびりしてから研究室に来ます.でも,研究がそんなに忙しくないときに,友達にパーティーに誘われたり,買い物に行きたいときは,そちらを優先しています.
Q.週末に研究室に来ることもあるんですか?
A.日中だけ研究室に来ることがあります.実は週末に研究したりすることには慣れているんです.アメリカでの学部生時代は,様々な講義で実践演習を課されることが多くて,演習課題に集中して取り組める時間が取れるのは週末しかなかったんです.それに,週末は静かだし集中できて効率がいいので,週末に研究室に来るのも好きです.
研究生活とコミュニケーション
Q.Xiyueさんはブロック型インターフェースの研究をしてますが,今の研究はもともとやりたいと思っていましたか?
A.はい,今の研究は私が始めた研究ではないんですけど,興味は持っていて,研究をしていく中でさらに面白くなりました.研究室のどのプロジェクトにも言えることですが,新しい知識を学ぶことを恐れないこと,プロジェクトの中で新しい知識をどんどん活用していくことがとても重要だと思います.
Q.北村研究室の良いところ,悪いところはありますか?
A.この研究室は,みんなが親しみやすくて,お互いに助け合おうとする思いやりがあると思います.研究室の雰囲気は学生たちが自分のプロジェクトにほんとに熱心だと思います.私は日本語はあまり分からないんですが,日本人や留学生とのコミュニケーションも快適に出来てます.研究生活も緩すぎず,忙しすぎず,とても居心地がいいです.悪い点ではないのですが,ラボで協力してゲームを作るとか,研究としてではなくて,コミュニケーションをとったりコラボするためのミニプロジェクトとかがあってもいいかなと思います.あと,去年の冬に他の留学生友達と行ったんですけど,合宿に行ってみたいです.昼間にスキーしたり温泉入ったりして,夜は勉強の話するみたいな(笑)
Q.北村研究室は留学生が多いですがこの環境についてどう思いますか?
A.留学生が多い環境を通して,様々な背景を持った人たちの間でのコミュニケーション手段として,英語がいかに重要かということを示していると思います.日本人や留学生にとっても英語は第一言語ではないけど,論文を出すとき,国際学会で発表するとき,いろんな国の人とコミュニケーションをとるとき,留学や仕事,観光で海外に行くときなど,いろんな場面で英語は大切だと思います.北村研究室の環境は,私たちにとって英語でのコミュニケーションに慣れるためのいい環境だと思います.
将来について
Q.将来はどこの国で就職するつもりですか
A.まだ決まってはいません.仕事の大変さよりも会社の文化や環境のほうが大切だと思います.クリエイティブでイノベイティブな会社で働きたいですね.
終わりに
修士1年のXiyueさんへのインタビューでした.様々な背景を持ったいろんな国の人とコミュニケーションはとても刺激になります.研究生・留学生のための見学についても,お問い合わせのメールから質問等受け付けています.