大画面複数ディスプレイ環境におけるターゲットセレクション
デュアルディスプレイに代表されるように,複数のディスプレイを利用する機会が増えています.このような環境では,視点からディスプレイやターゲットまでの距離や方向,ディスプレイ間の間隔などの単一ディスプレイとは別の様々な要因の影響を受け,これまで主流であったマウスによるインタラクションのパフォーマンスが悪化することが予想されます. 本研究では,我々が開発した,大画面かつ複数ディスプレイを三次元的に統合した環境E-conic (Mguelら, UIST2007)において,ディスプレイを隔てたターゲットセレクションタスクについて,マウス,ジェスチャ(レーザポインタ等).視線移動による方法を比較検討しています.そして,ジェスチャや視線(頭部移動)によるターゲットセレクションのパフォーマンスがマウスに比べて高いこと等を示し,今後,協調作業等で主流になると考えられる複数ディスプレイ環境における基礎インタラクションの設計について議論しています.(IEEE 3DUI 2010)