Redirected Drawing

バーチャル空間内での筆記や描画(ドローイング)体験には,現実には用意するのが不可能なサイズ・形状のキャンバスを利用することができるというメリットがある.しかし,正確で疲労の少ないインタラクションのためには物理的な支持面が必要とされ,この物理面の大きさが限られていることから先述のメリットが十分活かされない.そこで本研究では,ドローイング中のバーチャル空間内のユーザの手の位置や方向を視覚的にずらして提示することで,利用可能な物理面よりも大きなサイズのキャンバスを提示する方法論である,Redirected Drawing を提案する.この初期的な検討として,本研究では物理空間内のストローク長さに倍率をかけてバーチャル空間内で提示する Translation gain manipulation について,触覚提示方法を変化させながら(i.e., 空中で線を描く場合,指で机に触れて線を描く場合,ペンで机に触れて線を描く場合の3パターン),Translation gain manipulation の知覚度や許容度などを調査する実験を実施した.実験の結果,ユーザに気づかれずにストロークの長さを拡大するうえでは,ペンで机に触れて線を描く方法が最も適していることを示した.


Publication

International

  • Kumpei Ogawa, Kazuyuki Fujita, Kazuki Takashima, Yoshifumi Kitamura, Redirected Drawing: Expanding the Perceived Canvas Size in VR, Proceedings of the 2025 IEEE Conference on Virtual Reality and 3D User Interfaces (VR), pp. 494-504, March 2025, 10.1109/VR59515.2025.00073