AdapTable
大きなデジタルテーブルを使用する際,その上の遠くに表示されたコンテンツを操作することは腕の長さの限界から難しい.そこで本研究では,ユーザの操作可能範囲(リーチ)を拡張することを目的とし,自動変形可能なデジタルテーブルを検討する.複数の小型デジタルテーブルをタイル状に配置して大きなテーブルを構成し,それぞれの位置をモバイルロボットによって個別に制御することでテーブル面の形を自動変形させる.例えば,テーブルを分割させれば,ユーザはそれによって生じた空間(テーブルの内部)に立つことができるため,テーブル面端のコンテンツも無理のない姿勢で操作することができる.このように,これまで静的であったテーブル面の形状を状況に応じて自動変形させることで,ユーザのリーチを大幅に拡張することができる.本研究では,複数のデジタルテーブルを連携利用した場合,ユーザはどのようなレイアウトを好むかを調査し,主要な5つのレイアウトを見出した.その結果をもとにしてプロトタイプを作成し,既存の代表的なインタフェースであるパン(スクロール)と比較して,提案する自動変形型デジタルテーブルが,いくつかの条件において早く低負荷なインタラクションを実現できたことを確認した.
Publication
International
- Yoshiki Kudo, Kazuki Takashima, Morten Fjeld, Yoshifumi Kitamura, AdapTable: Extending Reach over Large Tabletops through Flexible Multi-Display Configuration, Proceedings of the 2018 ACM International Conference on Interactive Surfaces and Spaces, 2018, Dec.
Domestic
- 工藤 義礎,高嶋 和毅,モルテン フィールド,北村 喜文,自動変形可能なタイル型デジタルテーブルを用いたユーザのリーチ拡張に関する検討,情報処理学会シンポジウム インタラクション2018,P125-134,2018